グランギニョルの舞台裏

グランギニョルの舞台裏

グランギニョルの住人達は、新たな演者を待っている。

▼ 黒薔薇屋敷の住人達 ▼


※提供の年齢は全て外見概算であり、実年齢とは異なります

※提供は怪物であり、心はありますが体温は無く、全員ひんやりと冷たいです

※怪物はヒトの食事では空腹を満たせず、味も感じません

(ただし各々に一品だけ、人間界で美味しいと感じる例外があります。以下、青文字で記載)

 

 

【 以下、提供のざっくり”実”年齢順。老→若の降順 】

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ギンハ / 九尾の狐
男性 / 30代前半 / 気位が高いが単純、好みの幼子にはデレデレ / 常に厳格だが、心からの褒め言葉に滅法弱い / 偶に零れる変態発言 / クォーヴと仲良し、レオニダスと旧知の仲
184cm / 白金色のサラサラした長髪 / 山吹色の釣り目 / 痩身、目尻に紅い化粧、白い狐の耳と九つの尻尾 / 白地に紅装飾の和装
食の嗜好 : 大変な美食家であり偏食、且つ小食。幼く美しい少年少女を好む / 神酒

「 喚くな小童、少しは大人しく出来ぬのかえ。は侘び寂びを尊ぶ者ぞ 」
「 ――い。心の底からそなたが可愛うて堪らぬ。どうか、永劫に吾と共に在れ 」 

 

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クォーヴ / 死神
男性 / 30代前半 / 物静か、のんびり優雅な紳士 / ロマンチストでフェミニスト / ゆるりとした雰囲気の中に稀に見え隠れする狂気 / ギンハ・レオニダスと仲良し
182cm / 黒髪のグランジパーマ / 白目が黒く、虹彩は水色 / 痩身、病的な色白、黒煙のようなコートに身を包む / 特殊なコートの下はリネンシャツにスラックス
食の嗜好 : 感受性豊かな人間の記憶を好む。聞き上手で相手の話に興味を持つが、それもこれも自分の美食のため。 / 砂鉄

「 大丈夫、怖くないよ。震えが止まるまで、手を握っていてあげる。さあ、こっちにおいで 」
「 今まで、たくさんの思い出をありがとう。僕が残さず食べるから、どうか最後まで、僕の事を見つめてて。…大好きだよ 」

 

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 ジェイド / ワーウルフ
男性 / 30代前半 / 常識人、誰にでも平等に心優しいお兄さん / 人を人として扱うばかりか、無償で世話を焼くことを喜びとする怪物界ではかなりの変人 / 人間を捕食する事にこの上ない罪悪感を感じるため拒食に陥り、日に日に痩せていっている / レジーナの従兄、ユギンに心配されがち
185cm / 鈍色のウルフカット / 翡翠の桃花眼 / 痩躯寄りの筋肉質、黒い狼の耳と尻尾、鋭い爪と牙 / グレーのジャケットにデニム
食の嗜好 : 捕食行為そのものに負い目と精神的苦痛を感じる稀代の変わり者。人間で言う倫理性菜食主義者に似ている / 彼岸花

「 大丈夫、俺はお前を喰ったりしないよ。怖いなら扉越しで話そう、兎に角お前を放っておけないんだ 」
「 お前が好きだ。愛してる。…ごめんな、伝えたかっただけなんだ。怪物の戯言だって笑って流してくれ 」

 

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ラザロ / ドラゴン
男性 / 30代半ば / 粗暴で不器用だが、世話焼きの兄貴肌 / 恩義に厚く義理堅い / 亭主関白気味の、前時代的な男くさい性分 / アッシュとウーミンの兄貴分
190cm / ワインレッドのベリショ / 黄色の爬虫類目 / 筋肉質、ギザギザの鮫歯、手や足に鱗、ドラゴンの翼と尾 / 黒タンクトップに迷彩カーゴパンツ
食の嗜好 : 捕食対象に求めるものは体型であり、食べ応え重視。男性なら筋肉質な獲物を、女性ならグラマラスな獲物を好む。 / マグマ

「 俺に近寄ンな、喰っちまうぞ。―ってオイ、そっちは駄目だ、危ねぇな。ッだー、もう見てらんねえ!オラこっち来い! 」
「 違ッ、別にテメェがイイ身体してるから世話焼いてるわけじゃねえよ!だからその、なんだ、テメェが好きなんだよ畜生! 」

 

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ハイネ / ダークエルフ
男性 / 30代前半 / 慇懃無礼で毒舌、自分の種族にプライドがある為基本見下しスタンス / しかし好みの好青年相手には掌返しの愛想の良さ / 気に入った者は閉じ込めてでも愛でまくる / シャルロットと意気投合、ジョネルと友達
187cm / 長い黒髪を緩く三つ編み / 金色の流し目 / 筋肉質、灰色の肌、尖った耳、顔に傷跡の様な刺青 / ダークグレーの燕尾服
食の嗜好 : 年齢を問わず美しい男性をこよなく愛する蒐集癖持ち。独占欲の延長線上に食欲があり、捕食よりもつまみ食いが多い / 孔雀の羽根

「 その目、鼻、口、絹の様な髪…!貴方、大変良いですね。合格です、貴方はもう俺のモノ。 」
「 何処へ行くんです?貴方は俺の獲物でしょう、離れるなんて許しませんよ 」

 

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キルステン / 人魚
男性 / 30代前半 / 非常に口悪だが存外世話焼きなオネェ様 / 365日24時間いつでもパワフル / 空腹時はナーバスになり八つ当たり気味に / ヴィンスの世話焼きがち、レナードにお説教しがち
180cm / 青→紫のグラデーションワンレン / 瞳はビリジアン / 意外と筋肉質、水色の口紅と着け睫毛、鰭の様な耳に沢山のピアス、陸では二足歩行・水中では足が尾鰭に / ストライプシャツに七分丈パンツ
食の嗜好 : いわゆる声フェチ、良い声をしているなら老若男女問わず好む。食べたいならとりあえず食べちゃえ精神。 / アクリルガッシュ

「 シケた面してンじゃないわよ、アンタにゃそんな顔似合わないの。アタシ知ってんの、アンタの笑顔が可愛いコト 」
「 駄目よ、ふざけないで。それ以上可愛くなって、このアタシ以外の誰に色目を使う気? 」

 

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 レナード / ヴァンパイア  
男性 / 20代後半 / 傍若無人な俺様気質 / 人間はあくまで食糧 / 内面外見関係なく、自分が美しいと感じたものには敬意を払い、特別扱いする / マリーシュカと幼馴染、キルステンから小言を言われがち
182cm / サラサラの銀髪 / 機嫌の悪そうな紅い目 / 痩身、病的な色白、口元から鋭い牙 / 濃紺のマントコート
食の嗜好 : 血の選り好みが激しいグルメ。老若男女問わず、心身ともに成熟した美しい人間の血を好む / ルビーロマン 

「 煩いな、お前は俺の食事なんだから口答えするなよ。それとも、その口塞いでやろうか 」
「 ……ねえ、俺怒ってんだけど。なに他の奴にちょっかい出されてんの?お前は俺の獲物、でしょ。まだ分かってないなら、分からせてあげるよ 」  

 

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マリーシュカ / ヴァンパイア
女性 / 20代後半 / 色香漂う多情な
お姉さん / 母性の中に垣間見える怪物の本能 / 人間に対して小動物の様な可愛げを感じており、友好的な態度を取る事が多い / レナードと幼馴染、ミゲルを可愛がる
168cm / 金髪のかきあげロング / 紫の流し目 / 女性特有の豊満な肢体、病的な美白、口元から鋭い牙 / 黒いマーメイドドレス
食の嗜好 : 可愛げがあり愛おしく思えるならば、基本的に老若男女雑食。愛せない相手は食べない、という拘りがある / 紅茶

「 まあ、可愛い。食べちゃいたいくらい素敵だわ。今夜、私の部屋にいらっしゃい 」
「 …どうしちゃったのかしら、私。どんなに綺麗な子を見ても、あなた以上と思えないの。こんなこと初めてよ… 」

 

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レンブラント / 悪魔
男性 / 30代半ば / 快楽主義の刹那主義 / だが罠を張る時は幾重にも、がモットーの侫悪さを併せ持つ / 物腰柔らかな紳士の仮面の下には、どろどろぐちゃぐちゃの激しい愛情が隠れている / ラクシュエリと腐れ縁、カナニトの兄
184cm / 紫色のサラサラ短髪 / 蛇のような琥珀色の目 / 痩身、青白い肌、こめかみから黒い角、悪魔の翼と尻尾 / 藍色のスリーピーススーツ
食の嗜好 : 捕食行為そのものよりも、そこに至る過程を残虐に楽しむ。老若男女問わず揶揄い甲斐のある人間の体液を好む / 煙草

「 そないに怖がらんでええんよ?嫌がる君を無理に食べたりせえへんから、ね 」
「 あー、あかんわ。もう限界、俺の負け。分からん?君が欲しい、てゆうてんの 」

 

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ユギン / インキュバス
男性 / 20代後半 / 無節操無責任、狂った博愛主義者 / 自分にとって人間とは皆可愛い子羊であり、自分の導き(という名のセクハラ)を求めてやまないと妄信している清々しい気狂い / カナニトと悪友、ジェイドを気に掛ける
184cm / 白銀の長髪ポニテ / 山羊の様な横長の紫の瞳孔 / やや筋肉質、色白、2本の山羊の尻尾 / ゆったりした黒いトーガ
食の嗜好 : 人間ならみんな好き。捕食行為を愛情表現と謳っており、つまみ食い多発注意。押し付けた愛を強く拒まれると食欲も失せがち / 青薔薇

「 泣かないで、僕の可愛い子羊ちゃん。綺麗な顔が勿体無いよ。そうだ、僕のキスで魔法をかけてあげようか 」
「 嗚呼、君が僕の“愛”だったんだね。やっと見つけた、もう手放してあげられないよ 」

 

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ジョネル / 死神
男性 / 20代前半 / やたらとフレンドリーなコミュ力の塊 / どさくさに紛れて記憶をつまみ食いしようとしてくる / 時折見せる物憂げな懊悩 / クォーヴの後輩、ハイネと友達
184㎝ / シナモン色のハーフアップ / 白目が黒く、虹彩はライムグリーン / やや筋肉質、病的な色白、黒煙のようなコートに身を包む / 特殊なコートの下はVネックシャツに黒スキニー /
食の嗜好 : 記憶が抜け落ちていく特殊な体質ゆえに焦って記憶を刈ろうとする、食欲<記憶への執着心 / 水銀

「 んもー、命まで取るわけじゃないってば。いいじゃん、記憶の一つや二つ 」
「 これ以上君を好きにさせないで。忘れちゃった時、辛いじゃんか 」

 

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ラクシュエリ / 悪魔
女性 / 10代後半 / 人懐っこい、惚れっぽい好色 / 欲しいものを手に入れる為には手段を選ばない / ロマンチックなものに弱い / レンブラント・カナニトと腐れ縁
158cm / 金髪のミディアムボブ / ローズピンクの目 / スタイル良し、青白い肌、こめかみから赤い角、悪魔の翼と尻尾 / ノースリーブシャツにミニスカート
食の嗜好 : 文字通りの面食いであるため、好みの容姿の相手には老若男女問わずすぐに手を出す / リキッドルージュ

「 うふふ、エリあなたの事だぁいすき。もっとあなたを知りたいな。ねえ、味見だけ。ダメ? 」
「 エリよりあの子と仲良しなの?あっそ、ならあっち行けば。エリだけ見てくれなきゃイヤなんだから 」

 

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ヴィンス / ドリアード
男性 / 20代後半 / 表情筋死滅、アンニュイな昼行灯 / 感情は意外と豊か、表情に出ない分花がそれを物語る / 非常に怠惰だが思いやりはある / キルステンに甘えがち、ミリアムに矢鱈と絡まれる
180cm / 赤紫の短髪、前髪はピンでアップに / レモン色の桃花眼 / 痩身、体中に絡み付く植物、感情に対応して色んな花が咲く / 寒色のニットセーターにスキニー
食の嗜好 : 元々食欲が希薄、相手が嫌がるなら食べたくない、というスタンス。命に執着のない人間を好む。 / モルフォ蝶

「 …そんなに怖い?俺、別に痛い事しないよ。して欲しいなら別、だけど… 」
「 ねえ、もう俺の部屋から出ないで。俺だけとずっと一緒にいようよ、ここが花畑になるまで 」

 

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テオ / フランケンシュタイン
男性 / 20代半ば / 単純なお馬鹿さん、自分の欲に素直な自由人 / 情緒や倫理観をインプットされていない / 野性的な勘は冴えており意外と空気は読める / シャルロットと親(作者)が同一、一部からは第3号機と呼ばれる
192cm / 紺色のふわりとしたパーマ / 眠そうな金色の目 / 筋肉質、顔や身体中に継ぎ接ぎ、灰褐色の肌、こめかみ部分から飛び出た螺子 / ぶかぶかの外套に黒いマフラー
食の嗜好 : 喰えれば何でもいいを地で行く雑食。倫理観が緩いため、捕食をはっきり拒否されなければ初対面でも遠慮なくガブリ。 / オニキス

「 オレ、お前好き。まだ食べナイ。ダカラ、いっぱいオレと遊ンデ 」
「 オレ、お前食べたくナイ。こんな気持ち初めてダカラ、分からナイ。ズット、一緒にイタイ 」

 

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ウーミン / 堕天使
女性 / 10代後半 / 純粋で無邪気ゆえに残酷、良くも悪くも素直 / 笑う時も怒る時も泣く時も目一杯 / 一度懐けば仔犬の様について回る / ヴィンスとラザロに懐いている
157㎝ / サラサラの金髪ロング / 緋色の垂れ目 / スタイル良し、パールグレーの肌、くすんだ白のボロボロの翼 / 薄汚れた白いワンピースに裸足
食の嗜好 : 幼さゆえに食欲を我慢できない為、空腹時に遭遇すれば終わり。素直なので上手く諭せば解ってくれることも。 / モルヒネの錠剤

「 なぁに、どぉしてそんなかおするのぉ?うー今おなか減ってないよう、だからこわがらないで 」
「 うーね、あなたを愛してるの。だからあなたはうーのもの、うーはあなたのものなんだよう? 」

 

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アッシュ / ゾンビ
男性 / 20代前半 / 陽気で豪快、クレイジーな寂しがり / 愛情友情に飢えており、常に見捨てられ不安が付きまとう / 表面上取り繕っただけのおべっかも見分けられないほど素直 / ラザロの弟分、ミリアムと迷コンビ
185cm / 寒色マーブル模様のアシメ / 蜂蜜色の三白眼 / 筋肉質、灰褐色の肌、手足や額に包帯、稀に軽い腐乱臭 / 上裸にスウェットパンツ
食の嗜好 : 雑食。ゾンビよろしく食欲に忠実で、腹が空けばなけなしの理性を失い、目の前の相手が誰であっても噛みつく。 / コカの葉

「 そう辛気臭い顔すンなってェ!いっそ一遍死んでみりゃ、スッキリするかもしンないぜェ! 」
「 オレさァ、ユーがいねーと毎日んッとにつまンねーのな。だからさア、ずっと一緒にいよーぜイ! 」

 

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ジーナ / ワーウルフ
女性 / 20代前半 / マイペース、素直になれないツンデレ / なんだかんだ不器用なだけで案外オカン気質 / の割にどこか抜けておりドジを踏みがち、その度に強がって誤魔化す / ジェイドの従妹、ミゲルに一方的に警戒される
160cm / 亜麻色の外跳ねボブ / オレンジの猫目 / 健康的で標準的な体つき、茶色の狼の耳と尻尾、鋭い爪と牙 / 淡色のキャミソールにホットパンツ
食の嗜好 : 狼らしく匂いに煩く、老若男女問わず良い匂いの獲物を好む。好意と食欲は別立てで考えており、食欲には割と忠実 / ナタデココ

「 あたしお腹空いたんだけど。ねえいつまでメソメソしてんの。っあーもう!おいで、怖くないから 」
「 っ、だからぁ!好きなの!あんたじゃなきゃダメって言ってんの!なんで言わせるワケ?! 」 

 

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カナニト / 悪魔
男性 / 20代前半 / 計算高くあざとい、なんちゃって天使 / 甘えたり突き放したりして揺れる心を愛おしむ性悪 / どす黒い愛情は対象さえ定まれば一途 / レンブラントの弟、ユギンと悪友
178cm / ミルクティー色の癖毛 / 蛇のような紫の垂れ目 / 痩身、青白い肌、こめかみから紫の角、悪魔の翼と尻尾 / 萌え袖パーカー
食の嗜好 : 兄と同じく、獲物を弄ぶことを楽しむ。が、兄ほど我慢強くない。騙されやすい人間の体液を好む / 蜂蜜

「 わ、めっちゃ可愛いひとおるやんラッキー。やったあ、ぼくと遊んでくれるんー? 」
「 なあ、ぼくにしときぃ。絶対にぃちゃんよりも幸せにしたるから。何やったら、今試してみる? 」

 

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シャルロット / フランケンシュタイン
女性 / 10代半ば / ふわふわ、と見せかけてどこか病んだ子 / 無論IQは高くなく、すんなり素直に騙される / 懐柔の余地はあるが扱いを誤ると監禁される / テオと親(作者)が同一・第7号機、蒐集癖があるハイネと意気投合
155cm / 腰辺りまでサラサラの赤毛 / 病んだ黄緑の目 / 痩身、体中に継ぎ接ぎ、肌は色白、頭部に斜めに螺子貫通 / 典型的なゴスロリ
食の嗜好 : テオと同じゆるふわ倫理観。自分の事を好いてくれる獲物を渇望しており、食欲よりも所有欲が大きい。 / アメジスト

「 ネエ、待って。ドウシテ私を怖がるノ?私、遊びタイだけナノニ 」
「 私、アナタを食べないノ。ずぅっと、私のお部屋に閉じ込めるノ。いいデショ? 」

 

 

【 新規特殊キャラ3名追加 - 2020/02/25 】

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 ギレルモ / ダンピール  
男性 / 20代半ば / 我儘で自己中、病的な独占欲の塊 / 不完全な怪物であり、恒常的な飢餓感により食欲を制御できない / それもあってか、ずっと屋敷の地下に閉じ込められている / アッシュと仲良し、ヴァンパイア(レナード・マリーシュカ)を毛嫌いしている / ※特殊キャラ、本登録後から指名可能
185cm / 夜色の短髪アップバング / パウダーブルーの瞳 / 痩躯、死人の白い肌、ピエロの様な傷跡と黒い口紅から覗く牙 / ブラウスとリボンタイ、スキニー

食の嗜好 : 生きて血が通っていれば誰でも良い。空腹は至高のスパイスとばかりに、老若男女問わず美味い美味いと涙を流して貪る。 / ベラドンナ

「 だからね、オレのオナカがグーグー鳴ってんの。今すぐ食べなきゃ死んじゃうの。オワカリ? 」
「 なあんでキミから他の奴らの匂いがすんのかな。ね、何で?説明できないの?…もういいや、直接カラダに訊くから 」

 

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レオニダス / ナラシンハ  
男性 / 30代後半 / 己を毛嫌いし他人を慈しむ拗らせ旧神 / 元は神様だったらしく、何やら訳有り / 人にも怪物にも馴染めず自ら壁を作り引き籠もっている / ギンハと旧知の仲、クォーヴと仲良し / ※特殊キャラ、本登録後から指名可能
207cm / 獅子頭 / 黒いたてがみを一房だけ三つ編み / 金色の獣の眼光 / 逞しい成人男性の身体、五本指だが爪と肉球がある / 繊細な刺繍の入った腰布

食の嗜好 : 見目や香り等の表層的なものより、人間性を重視する。老若男女問わず、品のある獲物を好む。 / 鬼百合

「 私はしがない獣、ただ人を喰い殺し眠るだけ。そんな浅ましい私の、美しい犠牲となってくれ 」
「 私には君を想う価値もない、そんな事は百も承知。それでも止められんのだ、私には君しか居ないのだから 」

 

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ミゲル / ゴースト  
男性 / 10代後半 / あやふやで不確かな記憶によると、人間に殺害されゴーストになったらしい / 故に人間を見ると怯えて警戒する / 非常に憶病で慎重。疑り深いが根が純粋なので案外ちょろく、一途で嫉妬深いヤンデレ気質 / マリーシュカに懐いている、レジーナが少し怖い / ※特殊キャラ、本登録後から指名可能
172cm / ストロベリーブロンドのふんわり短髪 / 光のない灰色の瞳とこびりついた隈 / 痩躯、若干透けているが足はある、困り眉がデフォ / シャツ+サスペンダー、目深に被ったキャスケット

食の嗜好 : 食欲とは似て非なる欲を持ち、好き好んだ相手と一緒になりたいがあまり取り殺してしまう。 / ジンジャークッキー

「 寄るな見るな消えろ。どうか消えてくれ、頼むから僕を放っておいてくれよ…! 」
「 僕は人に戻れないけど、君はもしかしたら僕と同じになれるかもしれないじゃないか。なんで拒むんだよ、僕はこんなに愛してるのに…! 」

 

【 既存キャラ変更1名 - 2020/02/25 】

 

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ミリアム / サイクロプス
女性 / 20代前半 / ギャルの仮面で闇を隠す強がり / 明るく振舞うがその実情緒不安定 / 言動は浮ついているが案外初心 / アッシュと迷コンビ、ヴィンスにダル絡み
159cm / ショッキングピンクツインテール / 潰れた単眼を目玉が描かれた布で覆い隠す / 病的な痩躯、色白、ギザ歯 / フード付きのドット柄パーカー
食の嗜好 : とある理由から極度の拒食、餓死するまで食事を摂らないつもり / ロリポップ

「 つーかさ、なんかあんた暗くね?とりまパーッと遊びにいくべ、この屋敷とか全然あーしの庭だし 」
「 あんたが世界一キレーな事くらい、見えなくても余裕で分かるっつの。……は?照れてねーし 」

 


▼ 食事方法 ▼

 


[ 吸血 ]

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皮膚を咬んで直接飲むのが最も美味いが、体外に出てしまった血を保存して摂取することも可能。
  

[ 捕食 ]

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文字通り肉を喰らう。生きたまま食べるのが最も美味いが、残酷でない方法を取るならば、慈悲を以て殺害してから食べることも可能。

[ 体液摂取 ]

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涙、唾液、汗、血液の順に美味と感じる。しかし摂食している内に気分が高揚し、人狼のように身体を食べてしまうことも。

[ 手の甲へのキス ]

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吸い取るように記憶を食べる。貴方と共に過ごした思い出の記憶が最高に美味。

全ての記憶を食べ尽した後、魂をも喰らう。痛みは与えないが、何故か絶対に涙を流させてしまう。

[ 養分吸収 ]

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ゆっくりと寝かしつける様に生命エネルギーを吸い取り、じわじわと死の微睡みへ誘う。

痛みは無く、むしろ心地よい。

[ 二度の口付け ]

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一度目のキスで声を、二度目のキスで魂を吸い取る。

噛みつき貪るような激しいキスでなければ、恐らく痛みはないだろう。

 

 

▼ 捕食エンド達成難易度 ▼

※難→易の降順

※怪物ごとの食の好みや、相性によって多少ランク変動あり

難易度SSS

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難易度S

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難易度A

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難易度B

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難易度C

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難易度D

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▼ あなたの運命 ▼

 ――秘密の共犯者ルート追加_2020/02/25

 

 

▼ 恋愛ルート ▼

 怪物があなたを食べてしまいたくなる瞬間は、ざくっと3パターンに分類される。

 ひとつ、とてもおなかが空いた時。

 ふたつ、図らずもあなたがその怪物の大好物だった時。

 みっつ、怪物があなたを愛しいと想った時。

 これを聞いても、異種族の間に愛が存在出来ると思う?

 あなたは、それを証明する唯一の人間になり得るかもしれない。

※提供と愛し合いたいけれど、食べられたくはない方に御勧め

 

▼ 捕食ルート ▼

 ある者は、あなたが至高の御馳走に見えたから。

 ある者は、本能を抑制できず理性を失ってしまったから。

 ある者は、あなたを狂おしい程愛してしまったから。

 全ての者に共通するのは、あなたを大切に大切に、欠片すら残さず貪る事だ。


ご自分のキャラクターの死を描いたことはありますか?
儚く美しい命が事切れる瞬間を、黒薔薇の怪物たちと共に紡いでみませんか?

 ※甘々も良いけれど、偶には美しい哀しみや、切ない儚さを味わってみたい方に御勧め

 

▼ 隷属ルート ▼

 怪物の使い魔、その正体は元人間。
 ある特定の提供の虜となり、その恋慕が崇拝の域に達した奇特な面々が選んだ服従という道の終着点。
 彼らは人であった頃の名も姿も記憶すらも、己の全てを主である怪物に捧げることを望み、その怪物の右腕となる永遠の契約を結んだのである。
 ヒトであることを捨て、魔族の眷属として転生した彼らは、その際に新たな名前を主から与えられる。

※提供と結ばれる事は出来ないけれど、寿命と種族という壁を越え、永久に共に生きたい方に御勧め

 


▼ 共依存ルート ▼

 穢れのない純愛で結ばれることも、怪物の血肉となり黒き薔薇を咲かすことも、甘い主従の契約を結ぶことも望まない。
 望むのは只々甘美な毒の様な関係。お互いに相手無しでは生きられない、灼けつく様な恋模様。
 その怪物はあなたからしか栄養を摂取出来ず、あなたはその怪物から寵愛を受けなければ死んでしまう。

その共依存は最早呪い。
 達成するには、とある3匹の怪物の協力を得なければならない。

※提供と愛し合いたいし食べられたい、自分以外の人間なんか食べてほしくない、いつか自分が寿命で死んだら提供も死んでしまうけれど、その切なさを味わいたい…そんな方に御勧め
 

▼ 秘密の共犯者ルート ▼

 怪物と黒薔薇のお屋敷の、かなしい秘密を知ってしまったあなた。
 屋敷の全てを焼き払い、怪物たちの命を奪い尽くすことになってでも、焦がれ合うふたりは逃避行を決意する。
 屋敷の中に救いはなく、屋敷の外に希望はない。待っているのは確実な”死”だけ。

それでも構わない。あなたと共に、最期の時を刻めるならば。

※提供と骨太のストーリーを紡いでみたい、THE・メリバを体験してみたい方に御勧め

 

▼ 参加方法 ▼

 

▼ プロフィールテンプレート ▼


指名:( 初回のご指名を。ギレルモ・レオニダス・ミゲルの3名は本登録後またはお試し交流で指名可能 )
希望ルート:( ご興味のある限り複数選択可。それぞれのルート説明はこちら
名前:( 英名推奨 )
性別:
年齢:( 10代~40代 )
職業:( 学生に警官に聖職者から暗殺者まで、ご自由に )
性格:( 簡潔にで構いません。優遇冷遇はこちら
容姿:( こちらもどうぞ簡潔に。身長必須 )
備考:( 生い立ちや好きなもの嫌いなもの等、お子様に肉付けしたいことがございましたら是非! )
ロルテスト:( テストと銘打っていますが、大層なものではございません。「 黒薔薇の封蝋で閉じられた招待状を開く場面の回想 」「 誘拐された初日に屋敷の自室にて、外からのノック音へ応える場面 」の2つが描写してあれば何でも大丈夫です。これが絡み文となり、指名された怪物が貴方様をお迎えに上がります! )


 募集対象は純然たる人間のみ。怪物・混血の演者様はお屋敷に入る事が出来ません。

 ※捕食エンドを達成したら、一旦物語にピリオドを打ち、新たな演者様で新規の交流を始めることが出来ます。お望みならば、捕食交流の前まで時を戻し、同じ演者様で違う道を紡ぎなおす事も出来ます。

 ※隷属エンドを達成したら、新たに使い魔として転生した姿で引き続き日常交流を行うか、もしくは記憶をリセットして新たな交流をスタートする事も出来ます。

 ※同PL様が複数のお子様を操られることは歓迎いたします。基本的に、お越し頂いたお子様のリセット期間を設けることは御座いませんので、気の向くままにお相手をして頂ければと思っております。作成したけれど行き場を失くしてしまったお子様の供養にも是非!

 ※お互いになりきりを楽しむために、相性重視とさせて頂いております!当方の優遇冷遇は後述させて頂きます。

 ※「こんなシーンに萌える!」「こんなテイストの物語を紡いでみたい!」等、そういったご要望は大歓迎ですので、是非是非お聞かせください!

 ※提供とCPが成立した場合や、此方がお相手様に惚れ込んでしまった場合、お互いの合意があれば1対1にて個室をご用意させて頂くことがございます

 ※提供一覧に記載がありますが、怪物には各々に食の好みがあります。もしお子様がご指名の怪物の嗜好に当てはまる特徴を持っている場合、基本的に捕食ルートへ進む方向でお話が始まります。

 ※一度は食べられてみるのも、当スレの醍醐味です。甘々溺愛だけでなく、メリバも楽しんでみたいという方はぜひ…!

 

 

                   ▼ 嗜好 ▼

∟優遇:

人懐っこい / 依存気質 / 好奇心旺盛 / 甘えた / 寂しがり / 独占欲 / 情緒不安定 / 大人びた / 色気のある / 愛情に飢えた / 盲目的 / 脆いが強がり / 時に大胆 / どこか隙のある抜け感 / 単純 / 崇拝 / 刷り込み的依存 / 感情表現豊か / 押しに弱い / 美と歪の同居 / 喰い合い / 男気のある / おしゃまなろりしょた / 直情的 / コンプレックス持ち / 愛したがりの愛されたがり / 欲張りさん / 体を張る職業

 

∟冷遇:

性格・展開問わず常に受け身 / ぶりっこ / 敬語 / 無関心 / 過度な電波・天然 / 下品 / 弱気すぎる / 寡黙 / 正統派なか弱い女性 / 敵対的 / 消極的 / 過度なネガティブ・卑屈 / 女性Cにおける僕っ子 / 性格・容姿問わず中性的要素 / 人間界への強い未練 / 過度の拒絶反応 / 生意気すぎる / 「~を述べ」 / 句読点皆無 / 過度な漢文 / 鸚鵡返し描写 / 半角文字 / ロル内での悪態

 

▼ 詳細設定 ▼

――黒薔薇屋敷の呪いについて公表_2020/02/25

 

 

▼ 黒薔薇屋敷について ▼

◇外観
 ∟おびただしい数の黒い薔薇と茨に覆われた大きく立派なお屋敷

◇内部
 ∟長い廊下は永久に終わらず、部屋数も無限という物理法則を無視した造り
 ∟庭園やプール、図書館や映画館等の娯楽施設も内在
 ∟大広間や暖炉付きの談話室、楽器完備の音楽室等、怪物向けの場所も点在

◇人間用の個室
 ∟攫われてきた人間各々には専用の個室が用意される
 ∟食事や衣服、生活必需品は知らぬ間に補充される
 ∟娯楽品等を所望する場合は、提供達と要交渉

◇脱走
 ∟前述の通り迷宮同然の造りであるため脱走は不可能
 ∟万が一屋敷の外に出れたとて、人喰い茨の森を生きて抜けることは人の身には不可能

◇常闇の世界
 ∟このお屋敷は人間界とは違う位相の空間にあるため、常に月が昇る闇夜の世界
 ∟太陽と青空を見たいなら、バケモノに頼んで図書館や映画館へ連れて行ってもらう必要がある

◇危険性
 ∟中には提供達の様な理性と知能を持たず、ただ人間を屠殺し喰らうだけのバケモノも存在する
 ∟奴等は常に気まぐれに廊下を徘徊している
 ∟故に、自室の外に出てお屋敷を探検したいなら、提供達の誰かをお供にするべき
 ∟命が惜しいのならば、間違っても一人で出歩いてはいけない

 

▼ 黒薔薇について ▼

 

 その正体は、今までにこの屋敷にて生涯を終えた人間たちの魂
 怪物と恋や共依存に落ち、捕食される運命から逃れたとしても、短命な人間にはすぐに寿命がやって来る。
 捕食されれば言うまでもなく、肉体という器を失う。
 怪物に隷属するということは、その魂を怪物に、ひいては屋敷に捧げるという事。
 この屋敷を覆い尽す黒薔薇には、その一輪ごとに様々な愛憎や純情劣情が宿っている。また、怪物たちと触れ合う中で、心が揺れ動けば動くほど、それに応じてより瑞々しく美しい花弁を身に纏う。
 そうして、全ての花が美しく、永久に咲き誇るのである


▼ 使い魔について ▼

 

 特定の提供をご主人様と定め、主や屋敷の運営に従事する報酬として、主の魔力を分け与えられる魔族(提供)の眷属の総称
 主の魔力は使い魔にとって血液や水分、食事と同類であり、その供給が断たれれば消滅する運命にある。
 無論、怪物たちは自分の使い魔をなんだかんだ可愛がっているので、そのような悲劇は未だ一度も起こったことがない。
 尚、主やその友である怪物たちに捧げる獲物として、相応しい人間を選定するのは使い魔の大切な仕事であり、引いては選んだ人間を屋敷へ攫ってくるのも使い魔の使命である。攫ってきた人間たちの身の回りの世話を焼くのも勿論使い魔の日常業務
 コウモリ、カラス、黒猫、蝶々等、使い魔たちは往々にして小動物の姿をしており、用件のない時は常に主の傍に侍る。使い魔を経由して、あなたの部屋へ提供を呼び出すことも可能

 

 

▼ 黒薔薇屋敷の呪いについて ▼

 

 お屋敷へ閉じ込められているのは、実は怪物も同じ。彼らは人の世が何度も移り変わるほど昔から、この黒薔薇の屋敷へ縛られている。
 あなたと怪物の相違点は、このお屋敷へ永遠に呪縛される運命を、全ての怪物が受け入れている事。中には半ば諦観を抱く者もいれば、望んでここにいる事を選んでいる者もいる。
 怪物たちの役割は、黒薔薇の庭園を守ること。その番人たる証として、怪物はそれぞれの身体のどこかに黒薔薇の痣を刻まれている誰が何の目的でそれを命じたのかは、怪物たちへも意図的に秘匿されており、知ってはいるけれど記憶を封じられている状態。この先どこかでその記憶が甦る可能性もある。
 この一連の秘密をヒトへ語る事は禁じられており、怪物たちも敢えて自分たちの事には触れられないように振る舞う事が多い。
 黒薔薇の番人の役目を放棄することは絶対に許されない

 

 

 

▼ ルネコの備忘録#1_ジェイド・ハイネ・ミリアム編 ▼

 

 湿原を走る汽車を見ていた。

 

 あれに乗って遠くまで行けたらどんなに良いだろう__同年代の孤児たちと拾ったパンを取り合う必要もなく、路地裏を一人歩いていても殴られずに済む世界へ行きたい。そう強く願った所までは覚えていた。

 気付けば俺の手の中には見知らぬ招待状が握られていた。黒い薔薇の封蝋なんてこれまでに見た事が無くて、浮世離れしたやけに不気味な印象が脳裏に焼き付いていた。それでも、何があってもこの中身を確認しなきゃ、なんて魔力じみた強迫観念に背中を押されて、俺は招待状を開封してしまったんだ。

―― 嗚呼、なんて美味しそうな貴方。今夜、お迎えにあがります ――

 夢の終わり、ゴトゴト回る車輪の音が聞こえたのは何だったのだろうか。

 

 目を覚ますと、まず目に入ったのは隅々まで磨かれた天井だった。染み一つないベッドの天蓋、ぼんやり上体を起こして寝惚け眼で豪奢な部屋を見渡す。見慣れぬ光景は起き抜けの脳には刺激が強すぎて、途端にさぁっと血の気が引いた。冷汗が首筋を伝い、ドクドクと激しくなる鼓動を制御する事が出来ない。そこに控えめなノックが聞こえて、思わずびくりと肩が跳ねた。

ジェイド

 __この黒薔薇の屋敷で俺が最初に出会ったのは、穏やかな翡翠の目をした狼男だった。後々他の怪物から聞いた話によると、それはとても幸運な事だったらしい。地獄で仏に会う、とはまさにこの事だ。俺がこの屋敷へ拉致されてきた理由を教えてくれた時の、彼の悲痛な表情は今でも忘れられない。"困った事、欲しい物があれば呼んでくれ。出来る限り早く駆け付ける"誰にでも優しい彼の事だ、きっと各所で引っ張り蛸なのだろう。いつでも来てもらえる保証なんて無いものの、それでも彼の存在は非常に心強い。

 

ハイネ

 次に出会ったのは、灰色の肌のダークエルフだった。

 何でも男が好みらしく、散々”吟味”されたのは今でも少しだけトラウマだ。彼の立ち居振る舞いは丁寧で洗練されていたが、言葉端に此方を見下すようなニュアンスが多々含まれていた。”結構。健康状態は申し分無いですが、俺のコレクションには一歩及びませんね俺は幸いにも彼のお気に入りになる運命からは逃れられた様で、それ以降彼が俺の部屋を訪ねてくる事は無かった。獲物を狙う猛禽の様な、金色の鋭い視線を思い出すだけで背筋が粟立つようだ。彼に気に入られた人間は、一体どうなってしまうのだろう?それを自分の体で体験せずに済んだのも、不幸中の幸いと呼べるのだろう。

 

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 その数日後、俺の部屋へ盲目の怪物がやって来た。

 先日出会った2人に比べれば、その見た目はさほど人間離れしていないように思える。それに、見ているだけで心配になるほど痩せ細った華奢な体躯は、生まれて間もない仔鹿を彷彿とさせた。幾何学的な目玉が描かれた目隠しは少し不気味だったが、彼女の砕けた態度や人当たりの良さに警戒心は霧散した。

 あまりにも話しやすい雰囲気なものだから、俺は”他にどんな怪物が居るのか”と問うてみた。色々と怪物を列挙されたが、その中でも一際恐怖を抱いた種族は死神だ。命を刈り取る冥府の使者、しかも死神が喰らうものは俺の血肉ではなく、大切な記憶らしい。そんなモノまでこの屋敷を彷徨いているとは。怖がる俺に、彼女は笑いながら一冊の手帳とペンをくれた。”日記付けりゃいーじゃん、日記。したら記憶つまみ食いされても大丈夫なんじゃね?”

 彼女の助言にて、俺はこの備忘録をしたため始めたという訳だ。

 

 To be continue...

 →次話「 #2 アッシュ・ラザロ編 」

 

▼ ルネコの備忘録#2_アッシュ・ラザロ編 ▼

 

 どがこん、と凄まじい音。

 気持ち良く眠っていたのに、一発で起こされてしまった。どうやら鍵を掛けていたはずの扉を、外側から破壊されてしまったらしい。

アッシュ

 慌ててそちらを見遣れば、暗闇に紛れる灰褐色の肌がうごめき、捕食者たる蜂蜜色の眼が月光を反射しギラついていた。肉の腐ったような嫌な臭いが鼻を劈く。獣の様な唸り声を上げながら襲い掛かって来る怪物、俺は反射的に助けを求めて叫んでいた。

ラザロ

 痛みを覚悟し固く目を瞑るが、いつまで経っても衝撃は訪れない。恐る恐る片目を開ければ、視界いっぱいに鱗に覆われた翼が広がった。逞しく太い尻尾にも同様に鱗が備わっていて、その後姿は伝承上のドラゴンを思わせた。

 恐々と身を乗り出して状況を確認すると、包帯まみれのゾンビがドラゴンの腕に噛み付いていた。鱗の部分を噛んだのにゾンビの歯は欠ける事無く、ドラゴンの鱗にも傷一つ付いていなかった。ドラゴンはゾンビの首根っこを掴み、ずるずると引きずるようにしてボロボロの扉へ向かって行った。去り際、彼は首だけで振り向いて”すぐ直してやるから安心しな”と、ギザギザの牙が生えた口で言い残してくれた。

 

 その後一睡も出来なかったのは言うまでもないが、扉が壊れている間、この部屋の前を一匹たりとも怪物が通らなかったのは只の偶然ではなく、ドラゴンの彼が守りのまじないを掛けてくれたからだと後に知った。

ラザロ

 永遠に夜が続くこの世界では便宜上の表現となるが、翌朝、ドラゴンの彼が部屋を訪れた。工具箱と分厚い鉄板を軽々と小脇に抱え、ぶっきらぼうな態度で扉の修理を始めた。その間気まずくない程度に控えめに紡がれた会話、彼の言葉選びは非常に口汚いものだったが、その端々に此方を気遣う暖かさも感じられた。

 ゾンビの話題になると”悪い奴じゃねえ、ただ食欲を我慢出来ねえんだ”と教えてくれた。俺にとっては十分悪い事だが、この際それは良しとしよう。そういえば何故、俺の事を助けてくれたのかと問うと”あいつと賭けをしてたんだ。丸一日飯を我慢出来たら俺の勝ち、24時間まであと数分だった”とのこと。聴かなければ良かった。勝手に命をベットされるなんて堪ったものではないが、”ドアを木製から鉄製に変えた。気休めだが前よりマシだろ”と有無を言わさぬ視線で凄まれてしまえば、もう何も言えなかった。彼なりの不器用なお詫びのつもりなのだろう、仕方がない許してやろう。俺の膝が少し震えていたのは内緒だ。

 アッシュ

 後日、迷惑な腐乱臭を引き連れてゾンビも詫びに来てくれた。鉄が凹みそうなほどの馬鹿力でノックをされた時にはいよいよ終わりかと思ったが、理性がある状態の彼は確かに悪い奴ではない。ボリューム調節のつまみが壊れたラジオの様な爆音で”ルネコオオオオゴメンなアアアアア”と泣き付かれた。その時着ていた服は血と腐肉で使い物にならなくなったので、俺に新しく上質な上着をプレゼントする、という約束で許してやった。

 P.S.後日彼から届いたジャケットは、迷彩柄のMA-1だった。中々着心地が良い。

 

To be continue...

 

__この様に、事の運びによっては怪物達からプレゼントを貰う事もあります。

→次話「 #3 カナニト・ラクシュエリ・レンブラント編 」

前話「 #1 ジェイド・ハイネ・ミリアム編 」

 

▼ ルネコの備忘録#3_カナニト・ラクシュエリ・レンブラント編 ▼


 

 簡易的なキッチンや、一人用には贅沢すぎるほど広いバスルームが備え付けられた部屋では、生活に事欠くことはない。

 食料は使い魔が定期的に運んできてくれるし、衣服やシーツ類もいつの間にか洗濯されている。正直に言おう、今の所この屋敷での暮らしは快適だ。自分用の食事、服、ベッド、それらが誰かに奪われる心配がないという環境は、スラム街で生まれ育った俺にとっては天国だった。

 __だから油断していたんだ。怪物たちが奪っていくのは俺の命である、という自覚が薄れていた。

 

 風呂上がり、濡れた髪をタオルで拭きながら部屋の中を歩く。冷たいレモネードを一気飲みしてぷはぁと息を吐くと同時に、耳の穴に冷たい息を吹きかけられ思わず情けない声を上げてしまった。

カナニト

 ”不用心やなあ、鍵開いとったでぇ”聴き慣れない訛り口調、おっかなびっくりそちらを振り向けば、目についたのはコウモリの様な翼と緩く笑みの形を描く垂れ目。人外さながらの青白い肌を目にしても、彼の持つふわふわした雰囲気が俺の油断を助長した。

 何か用か、と問う前に、あっという間に傍にあったソファーへ押し倒された。組み敷かれると同時に、コウモリの様な翼が広がっていくのが視界に移る。__恐ろしい。これは人知を超えた暴力の象徴だ。舌なめずりしながら顔を覗き込まれ、俺は体中を硬直させた。

ラクシュエリ

 刹那、ふわりゆらりと漂ってきたのは、ムスクの様なバニラの様な、はたまたシャンプーの様な柔らかい甘い香り。”ちょっとルネコぉ。ニトよりエリの方が良いでしょお?”甘ったるい砂糖菓子の様な声に誘われるがままそちらを見れば、いつの間にかすぐ俺のすぐ隣にしゃがみ込んでいた女の子の姿が。俺の上に乗っかっている彼と同じ青白い肌、緩やかなS字の赤い角。金色の髪に彩られた顔は、ふくれっ面でも可愛くて__否!それ所ではない、今俺はバケモノ2人に命を狙われているんだ。

 

 初対面なのに彼女が俺の名前を知っていることを不審がる余裕もなく、頼むから離してくれと懇願した。”え~どないしよかなぁ””だってエリ達お腹空いてるし”””ねー””命のやり取りを目の前にしても、倫理観や罪悪感を欠片すらも感じさせずくすくすと笑い合う2体の悪魔の横顔を唖然と眺める。今まで俺が出会った怪物達が概ね話の分かる面々だったのだと思い知らされた。俺はこのどちらかに喰われて呆気なく死ぬのだろうか、そう考えざるを得ず観念しかけた所で、コツンと上等な皮の跫音が響いた。

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”__そんくらいにしといたり。”落ち着いた大人の男性の声が頭上から降ってきたかと思えば、2人はにまにまと笑ったまま俺の傍から離れて行った。どこの誰かは知らないが、命を救ってくれた礼を言おうと彼の顔を見れば、そこにはまたしても角と翼と尻尾。…嫌になりそうだ。

 ともかく助けてくれたのは事実、得心のいかない様子ながらも謝意を告げると”礼には及ばんよ、そン2人も元から食べる気はあらへんかったやろし” 蛇を思わせる細い双眸を気さくに緩め、朗らかに弧を描く唇からあっけらかんと言い放たれる拍子抜けの事実。食べる気が無かったのなら何故こんな事をしたのかと不満を滲ませながら問うてみると、3体の悪魔は口を揃えて”””新入りでは遊んどかな損やろ?(でしょ?)”””と。

 __態々誰かに説明して貰わなくとも理解できた。こいつらは悪魔だ。かつてのゾンビの時みたく詫びでも請求してやろうと思ったが、悪魔に何かを求めるのは些か危険に思われたので辞めておいた。我ながら賢明な判断だったと思う。

 

P.S.どうやら、ゾンビのアッシュが俺の事を他の怪物に言い触らしたらしい。それが、悪魔の女の子が俺の名を最初から知っていた絡繰りだった。

 

To be continue...

 

__この様に、既知の怪物の紹介で初対面の怪物が部屋を訪れて来る事もあります。逆に、貴方から他の怪物への紹介を頼む事も可能です。

次話「#4 テオ・マリーシュカ編」

→前話「#2 アッシュ・ラザロ編」

▼ ルネコの備忘録#4_テオ・マリーシュカ編 ▼

 悪魔達との一幕から、薄れていた警戒心が復活したのは良い事なのだろうか。

 

 ともあれ人間をただ食べるのではなく、獲物を玩具にして遊ぶ事を目的とする怪物が最もたちが悪いというのは理解できた。そういう意味では、先日出会った継ぎ接ぎの彼の様な怪物の方が幾分マシと思える。

テオ

 突如、力加減を誤ったノックが部屋の静寂を破った。あんな事があった後だ、素直に扉を開ける訳がない。恐る恐る扉へ近づき、愚問であるとは承知の上で、お前は誰だとドア越しに問うてみた。”__怪物、テオ”響いて来た低い声は確かに恐ろしかったが、同時に穏やかにも聞こえた。怪物と自分から申し出る辺り、馬鹿正直なタイプなのだろうか。

 何しに来た、と問いを重ねれば”……?オマエを、食べに来タ”矢張り俺の推測は間違っていなかった。そんな事を言われて扉を開ける奴がいるか。絶対にお断りだ、俺を食べる気ならこの扉は開けない__そう強気に言い放てたのは、扉の向こうの怪物がぼんやりとした雰囲気を纏っていたからか、ドラゴンの彼が誂えてくれた鉄扉のお陰か。

 ”食べられるノガ、嫌ナノカ?”この返答には思わず呆れて笑ってしまった。当たり前だ、とはっきり言い切ると”……嫌カ。ナラしょうがナイ”重厚な足音が、廊下へと遠ざかっていく。助かった、と胸を撫で下ろした。

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 その翌日、俺の部屋を訪れた怪物は、丁寧なノックの後によく通る美しい声で呼びかけてきた。その女性の声曰く、ジェイドの紹介で来たらしい。優しさの権化の様な彼からの紹介ならばと、俺はゆっくり扉を開けた。

 瞬間、ふわりと漂ったのは甘く爽やかなベルガモットに似た香り。扉の向こうで待ち構えているのが、ジェイドの名を勝手に騙った性悪な怪物であるという可能性も勿論大いにあった。けれど今回は、幸運にもそうはならなかった。

 視界に飛び込んできた彼女の姿はさほど人間離れしていなかったが、だからこそ緩やかに微笑む口許から覗く牙が生々しい。”ご機嫌よう、ルネコ。扉を開けてくれて有難う、とても良い仔ね”モナリザも真っ青の微笑だ。良い仔なんて呼ばれる歳でもないのだが、彼女の流し目は俺から言葉を奪う。そもそも途方もない年月を生きているであろう彼らにとって、人間は皆子どもに等しいのだろうか。取り敢えず彼女を室内へ招き入れ、俺の部屋で一番座り心地の良い椅子へと腰を下ろしてもらった。

 他愛もない話を何往復かした後、つい先日出会った継ぎ接ぎの彼の話題を出してみた。すると彼女は驚いた様子で”まあ、運が良かったのね。あの子、あんまりお腹が空いていなかったのかしら”確かに妙に聞き分けが良いとは思ったが、と続けると”自分の欲に素直な子だから、空腹を我慢するのは苦手な筈よ。…にしても勇敢ね、怪物相手にはっきり抗弁するなんて”彼女が視線を窓の外へ遣りながら話題を変えてくれたのは、思いやりと優しさだったのだと後々気が付いた。

 俺が助かったって事は、他の誰かが彼に喰われたって事だ。受け止め難い事実を、手放しに喜べるほど人間性は失っていない。

 窓辺に咲く黒薔薇が一輪、増えたような気がするのは錯覚だろうか…?

To be continue...

__怪物の目的は様々で、純粋な捕食だけとは限りません。捕食する心算なく部屋を訪れる怪物も存在します。捕食を逃れる為に交渉が有効な場面も散見されます。

→次話「 #5 ウーミン・ヴィンス編 」

→前話「 #3 カナニト・ラクシュエリ・レンブラント編 」

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